エキサイゼリ(花) 絶滅危惧1B類
セリ科 解説
多様ということ Part 1
J.S.バッハ作 ゴールドベルク変奏曲の最後が
クオドリベット(ごっちゃまぜ)という曲になっている
私にとってJ.S.バッハの音楽は 嗜好を超えていつも支えになってきた
複数の声部(パート)からなる対位法の音楽が 初め取っつきにくく難解に感じられたのは
それぞれの声部が主でもなく従でもなく
対話し 主張し
ときに勝手に動き
そして寄り添う
とても複雑
クオドリベットは当時の3つの流行歌の旋律を組み込んだ冗談音楽だが
全く関係ないと見える3つの旋律が
一つのテーマをつむぎ出すための思いもよらない役割をしている
異質のものたちが背を向け合うこともなく
見事な協同作業をして
美しい終曲を迎える
J.S.バッハの音楽に
森や草原を流れる小川を連想する
それは とてもとても豊かな森と草原
( Part 2へ続く)