ミコシガヤ

カヤツリグサ科

おみこしに見立てて名前が付いている。
スゲの仲間にしては花期がずいぶん長い異端児。
遊水地では普通にあるが、全国的にはそれほど多くない。


雑草 part1

私は野生植物をことあるごとに生きる仲間だと言うことにしている
 
野生の植物は
花がきれい
飾り物になる
食べられる
薬になる
何かの話題になる
もの以外は
名前もない
 
本当はあるのだが ないのと同じで
雑草ですまされてしまう
雑草という言葉はマイナスの感情さえも含んでいる
要するに
人に利益があるかないかという観点でしか見られていない

しかし
地球の生態系の一員として 役割を担い
ヒトと共に生きている

そして
個々の生き様を知れば知るほど
ヒトと同じ思いを感じてしまうのだ

一個の受精卵として生を受け
発芽できる幸運に恵まれ
同種異種との熾烈な生存競争に投げ込まれ
あるいは同種異種と手を取り合って協力し
生きるための驚くべき工夫を駆使し
幸い次代を残せるものもあれば
悲しさに満ちて死に至るものもある

輪廻転生
自分は来世に植物になっても
それはそれで同じ一生かなと思ったりする
そのとき自分は間違いなく雑草になっている

  

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