堀内洋助さんは東京新聞のカメラマンとして22年間渡良瀬遊水地で写真を撮り続け、東京新聞にその素晴らしい写真と記事を連載していました。
渡良瀬遊水地がただの荒れ地と思われていた頃に、諸々の価値に気づき、美しい写真にして世に紹介してくれたことで、渡良瀬遊水地にとってはまさしく功労者のお一人です。

現在の渡良瀬遊水地は足尾鉱毒事件の一つの結果としてできたわけですが、世界に誇れる2つの遺産が残されていると思います。
それは、歴史、そして自然です。
堀内さんはその両方について啓蒙されてきました。

この写真集はその総まとめとしてお作りになったと思いますが、数え切れないほどの素晴らしい写真の中から選ばねばならなかった苦労をお察し申し上げます。

『再生の原風景 渡良瀬遊水地と足尾』
2013年10月25日発行
著者 堀内洋助
発行所 東京新聞
定価 1800円+税