タチスミレ 解説

スミレ科

絶滅危惧1B類

 

絶滅危惧種に思う Part 1


渡良瀬遊水地は絶滅危惧種の宝庫

日本のあちこちから姿を消した多くの種が

まだここではひっそり暮らしている あるいは

我が世を謳歌している

これは驚くべきと言っていいほどだ

春先の芽生えのときには

絶滅危惧種を踏まずに歩くことなど不可能である

なんという土地なのだ・・・と思う

長く歩きまわっているうちに

ここの自然と人間の関わりについて

絶妙なバランスといったものが見えてきた

絶滅危惧種たちは 自然がなければ生きられないのだよ

そして 人間がいなければ生きられないのだよ

渡良瀬遊水地は最後の楽園

ヒトが自然の中の構成員であり 比較的仲良くやっていた頃に

手をつないで暮らしていたのがここの絶滅危惧種たち

全国で消えてしまったことが教えているのは

人の傲慢さか

仲良くたくさんの生き物と携えていた手をふりほどいて

人は迷走を始めたか

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