ヌカボタデ エドガワヌカボ
タデ科

タデの仲間は名前を調べるのが難しい。
ヌカボタデは花がまばらにつくとあるが、実際はそうでないものも多い。
花穂はあまり垂れない。
ヌカボタデの特徴の一つは、花穂の軸が非常に細いことにある。


攪乱依存種 part1/4
工事跡地でしか見られないもの


ヌカボタデは攪乱(かくらん)依存種の典型
という印象が自分にはある

ヌカボタデを何度かみつけたが
すべて土が掘り返された場所だった
表土がはぎとられてできた湿地
ゴルフ場や公園に掘られた浅い側溝

最も遊水地らしいヨシ・オギ原でまったく見られないのに
掘り返すと出てくるのが興味深い

土を掘ったりかき回したり(攪乱)されることが必須であるなら
ヌカボタデは攪乱依存種と言えるだろう。

どうやらこのような植物が遊水地にはたくさんあって
しかも絶滅危惧種に指定されているものが非常に多い

以下攪乱地にしか見られない絶滅危惧種を列記してみよう
アゼオトギリ、ハタケテンツキ、ミズマツバ、ミズアオイ、ヒメシロアサザ、マルバノサワトウガラシ、オオアブノメ、スズメハコベ、カンエンガヤツリ、コツブヌマハリイ、ミズニラ、ミズアオイ、ウスゲチョウジタデ、ミゾコウジュなど

遊水地で掘削工事があると
必ず行ってみる必要があることがわかる

このあまりにも興味深い事柄について
触れておきたいと思っていた

植物も知恵を持って生きている
同じ地球の生きる仲間である

  part2へ



前ページに戻る